YoloNCSとMovidiusで物体検出を高速化したラズパイ

YoloNCSとMovidiusで物体検出を高速化したラズパイ

ラズパイで物体検出の高速化にチャレンジ!!

こんにちは。

AI coordinatorの清水秀樹です。

いよいよラズパイを使った物体検出の高速化にチャレンジします。

以前ご紹介したSSD_Kerasを使ったラズパイでの物体検出は処理速度が大変遅く、実用化には程遠い感じでした。

Raspberry PiでSSD_Kerasを使った物体検出にチャレンジ!!

 

またMvidiusのセットアップ時に使ったsampleは物体検出ではなく、画像認識でした。

Movidius で画像認識高速化 for ラズパイ

 

そこで今回はいよいよ「PROTECT KIDS」の視覚部分の本格開発の足掛りとする、ラズパイでの物体検出の高速化にチャレンジしていきたいと思います。

 

環境準備

それでは初めていきましょう。

ラズパイでMovidiusのセットアップが終わっているところからスタートとなります。

Movidiusのセットアップは以下のページを参考にしてください。

だいたい5時間くらいかかります。

Movidius で画像認識高速化 for ラズパイ

 

Movidiusが動く状態になったら、まずはYoloNCSをダウンロードしましょう。

以下のコマンドでダンロードします。

 

続いて、学習モデルを保存するフォルダを作成しましょう。

 

学習モデルはyolo_tiny.caffemodelを使用します。

172MBあります。

ダウンロードが完了したら、上記で作成したweightsフォルダ内に保存しましょう。

 

学習モデルの保存が完了したら、以下のコマンドでgraphバイナリーファイルを作成します。

 

あとは実行するだけです。

 

無事カメラ映像が表示できれば成功です。

 

考察

処理スピードはいくらかマシになった程度ですが、Movidiusがないときに比べればはるかにマシですね。

ただ、遅れもあるのでリアルタイムを求めるとなると、もう少し工夫が必要そうです。

 

本日はここまで。

 

それではまた。

About The Author

Hideki
東京大学発AIスタートアップ企業でロボット開発室室長、画像解析室室長、動画解析室室長を務め、AIエンジニアとしても画像認識関連の特許を在籍中に3つ取得。その後、KDDIグループ内でプロダクトリーダーとして自然言語処理パッケージの自社開発を経て、現在はAGRISTのテックリードとして農業の人手不足の解決に向けた収穫ロボットの開発にチャレンジしている。ロボットは技術の総合格闘技との考え方から、AIだけでなく、ハードやエレキ、通信からクラウド、IOTまで幅広く手掛けることができる。最近では人とロボットの共存を目指すべく、性能だけを追い求める開発から「感動やワクワク体験」をデザインできるロボットの研究を進めており、人とロボットがうまく共存できる世界を作り出したいと日々行動している。

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