wikipediaを学習した類義語を話すSlackbotの作成方法

wikipediaを学習した類義語を話すSlackbotの作成方法

wikipedia日本語全文データから類義語を話すSlackbotを作った話

こんにちは。

AI coordinatorの清水秀樹です。

前回の記事で日本語を学習するマルコフ連鎖を使ったSlackbotを作成しました。

ただこのSlackbotは生成される日本語の品質がイマイチなので、今度はwikipediaの日本語全文データを学習したモデルで類義語を話すSlackbotを作ってみました。

興味がある方は参考にしてみてください。

 

開発環境

macOS Sierra

Anaconda3-4.2.0-MacOSX-x86_64

python 3.5.2

 

Slackbotの作り方

前回の記事「言葉を自動学習するSlackbotをマルコフ連鎖で実装」を参考にSlackbotを作成してみてください。

割と簡単に作成できますので、bot入門としては良い練習になるかと思います。

これ以降の記事は、ここでSlackbotを作っていることを前提にお話しします。

 

wikipedia日本語全文データを学習したモデルの作成方法

こちらも以前紹介した「wikipedia全文データからWord2Vecで類義語を抽出してみる」を参考に学習モデルを作成してください。

この記事ではコマンドラインから類義語を答える仕組みを構築しましたが、今回はこれをSlackbotから答えるようにしてみます。

モデルの作成が完了するとファイルが3種類出来上がります。

  • wiki.model
  • wiki.model.syn1neg.npy
  • wiki.model.wv.syn0.npy

今回はこの3つのデータを使用します。

 

ソースコードの変更

修正するソースコードは、my_mention.py のみです。

以下のように修正してください。

そのまま貼り付けて上書きして大丈夫です。

 

Slackbotの起動

以下のコマンドでSlackbotを起動しましょう。

 

起動したら適当に単語を入力してみると、類義語を返してくれます。

 

少し応答が遅いですが、割と簡単に作成できました。

 

それではまた。

About The Author

Hideki
東京大学発AIスタートアップ企業でロボット開発室室長、画像解析室室長、動画解析室室長を務め、AIエンジニアとしても画像認識関連の特許を在籍中に3つ取得。その後、KDDIグループ内でプロダクトリーダーとして自然言語処理パッケージの自社開発を経て、現在はAGRISTのテックリードとして農業の人手不足の解決に向けた収穫ロボットの開発にチャレンジしている。ロボットは技術の総合格闘技との考え方から、AIだけでなく、ハードやエレキ、通信からクラウド、IOTまで幅広く手掛けることができる。最近では人とロボットの共存を目指すべく、性能だけを追い求める開発から「感動やワクワク体験」をデザインできるロボットの研究を進めており、人とロボットがうまく共存できる世界を作り出したいと日々行動している。

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  1. […] って自分に言い聞かせて、以前紹介した「wikipediaを学習した類義語を話すSlackbotの作成方法」記事以来、自然言語処理について半ば諦めていたところ、kerasのサンプルライブラリーに、LSTMモデルを活用した自動で文章を生成するライブラリーが公開されていることを知り、早速試してみたのでその内容の紹介になります。 […]

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